鉄道ファンの間で絶大な人気を誇る鉄道模型。精密さは実車さながらで、鉄道ファンをもちろん、模型に興味ある人であれば、たとえ大の大人でも惚れぼれしてしまうほど。そこで、これから鉄道模型を始めてみたいという人が知っておいていただきたい、鉄道模型の基本や選び方などを紹介していきます。ぜひ、今回の記事を参考にしていただき、鉄道模型ライフをエンジョイしてください。
鉄道模型のゲージとは

鉄道模型の「ゲージ」とは線路の規格を意味し、代表的なものとして以下の3種類が一般的に多く使われています。
ここでは、それぞれのゲージの違いについて紹介します。
Nゲージ
2本のレールの幅は9mm、縮尺は1/150です。
英語とドイツ語でそれぞれ「9」を意味する「Nine」と「Neun」の頭文字を取って「Nゲージ」と呼ばれ、3種類の中で最も普及率が高い鉄道模型です。
比較的狭いスペースで遊べるため日本の家屋事情にピッタリ。なおかつ、価格がリーズナブルなため初心者の方にもおすすめでです。
H.Oゲージ
2本のレールの幅は16.5mm、縮尺は1/80です。
Nゲージが大きく普及するまでは、こちらのH.Oゲージが鉄道模型の主流でした。
ただし、サイズが大きいため広い場所が必要なのと、価格も高価なので今では鉄道模型上級者の間で多く利用されています。
Zゲージ
2本のレールの幅は6.5mm、縮尺は1/220です。
これ以上小さいサイズがない(実際には存在する)という意味で、アルファベットの最後の文字「Z」が用いられています。
Nゲージよりもさらに狭いスペースで楽しめるので、大規模なレイアウトを組むのに向いています。
初心者にNゲージをおすすめする理由

先ほども触れましたが、3種類の中からNゲージをおすすめする理由は
- 狭いスペースで遊べる
- お手頃な価格(高価なものはそれなりにする)で手に入れられる
- 日本で最も人気がある
- 何と言っても種類が豊富!
中でも、種類が豊富ということは、それだけ好きな車両をたくさん走らせたり、好きなレイアウトが組みやすいということ。
果てしなく広がる鉄道模型を楽しむなら、まずはNゲージからスタートしましょう。
Nゲージを代表する2大メーカー

Nゲージを代表するメーカーといえば、主に「KATO」と「TOMIX」が知られ、どちらにするかは好みが分かれるところです。
KATOのレイアウトにTOMIXの車両を走らせたり、逆にTOMIXのレイアウトにKATOの車両を走らせたりすることは可能です。
しかし、基本的にKATOと TOMIXの線路同士を接続することはできません。
そのため、それぞれの特徴を十分理解した上でどちらかを選択することが大切です。
KATO
「カトー」の愛称で親しまれていますが、正式名称は「関水金属」という少し固いイメージの名前です。
国内には自前の工場を持ち、開発から製造まで一貫して行っています。
レールは「ユニトラック」という名称で、TOMIXと比較するとバリーションは豊富ではありません。
しかし、レールの道床が広く安定感抜群で、畳やカーペットの上でも安定した走りが楽しめます。
そのため、専用のスペースを確保できない「お座敷レイアウト」を楽しむ人におすすめです。
TOMIX
プラレールでおなじみのタカラトミーの子会社です。
「ファイントラック」という名称のレールは種類が豊富で、複雑なレイアウト作成を可能にしてくれます。
また、パワーパックと呼ばれるコントローラーのバリエーションも豊富で、操作感のリアルさを求める人におすすめです。
Nゲージを走らせるために必要なグッズ!

Nゲージを楽しむには最低限以下の3つのアイテムが必要で、どれが欠けても車両を走らせることができません。
コントローラー
家庭用のコンセントから線路に電気を供給するアイテムで、車両のスピードや進行方向を自由自在に制御できます。
パワーパック・パワーユニットなど、メーカーにより呼び名や形状が異なります。
レール
直線・曲線・分岐などを組み合わせて自由自在にレイアウトが組めます。
複線や立体交差といった本格的なレイアウト作成も可能で組み立てや取り外しも簡単。
メーカーのHPにはさまざまなレイアウトが掲載されているので、最初のうちはそれを参考にするか、基本的なレールセットを購入することをおすすめします。
車両
国鉄時代の懐かしい車両から、JRの最新車両まで豊富なラインナップが魅力です。
また、本物そっくりに作りこまれ、鉄道ファンなら眺めているだけでもうっとりするほどの精密感が魅力です。
ぜひ、メーカーのHPやカタログなどを参照してあなたのお気に入りの車両をゲットして下さい。
初心者におすすめのセット

初心者には、KATOの「スターターセット」やTOMIXの「ベーシックセット」がおすすめです。
先ほど紹介したコントローラー・レール・車両がセットになっているため、買ったその日からNゲージが楽しめ、バラバラに揃えるよりもお得です。
もし、スターターセットの中に欲しい車両がない場合には、コントローラーと線路がセットになった基本セットを購入し、好みの車両を別に選びましょう。
車両は手頃な短編成が用意され、増結セットを追加すればフル編成にも拡張できます。
さらにグレードアップさせる

スターターセット・ベーシックセット・基本セットに組み込まれていない、さまざまなグッズを買い揃えてグレードアップさせましょう。
例えば、車両に別売りの室内灯を組み込むだけで、まるで実車のような雰囲気を楽しめます。
そのほか、プラットフォーム・駅舎・踏切・鉄橋などを追加すれば、線路だけのレイアウトとは異なり、まるで実物さながらの光景が目の前に広がります。
そのように作り込んだレイアウトにお気に入りの車両を走らせるのは、まさに鉄道模型の醍醐味と言えるでしょう。
メンテナンスも大切
Nゲージを長い間走らせ続けると、電流がスパークを起こすことで線路や車輪にカーボンが付着して、線路から車両に電流がスムーズに流れなくなります。
それにより、ライトや車内等がチラついたり、車両の動きがぎこちなくなったり、ひどい時には全く動かなったりしてしまう場合があります。
そうなることを防ぐために、日頃からのメンテナンスが欠かせません。
メーカーからは、レールや車輪の汚れを落とせる専用のメンテナンスグッズが発売されているので、注意書き等を参照しながら定期的にメンテナンスすることをおすすめします。
鉄道模型の購入方法

では、実際にNゲージを始めようとする場合、どのように車両やレールなどを手に入れれば良いのでしょうか。
ここでは、主に3つの購入方法を紹介しますので、それぞれを比較しながらあなたが買いやすい方法を見つけて下さい。
メーカーのホームページで購入
KATOやTOMIXのホームページから直接取り寄せることができます。
いずれも、基本的には定価で紹介されているため割引はありませんが、メーカーから直接取り寄せられるので品質はほとんど問題ありません。
また、細かな車両の部品などを取り寄せる場合に便利です。
通販で購入
アマゾン・ヤフーショッピング・楽天などの人気通販でも取り扱っています。
定価よりも安く提供されているためお得感があります。
ただし、すでに販売終了の品薄品などには定価よりも高い価格が付けられている場合があるので、注文の際にはよく確認してからオーダーすることをおすすめします。
専門店で購入
メーカー直営の専門店や日本全国の模型専門店などに直接足を運び、実物を見ながらお気に入りの車両を買うことができます。
お店によっては本格的なジオラマが展示され、実際にNゲージを走る様子を眺めたり、コントラーを操作して自分で運転したりできるショップもあります。
メルカリ・ヤフオクなどで購入する
これらのサイトにも、Nゲージに関するグッズが多く出品されています。
もちろん、良質な商品を適正価格で提供する出品者は多くいますが、中にはコメントとは異なり品質がイマイチだったりする場合があります。
そのため、必ずしも品質は保証されるわけではありません。
もし、これらオークションサイトで買う場合には、トラブルを避けるためも良質な出品者を選んで購入するようにしましょう。
さあ!Nゲージライフをエンジョイしよう!

これからNゲージを始めてみたい初心者のために、おすすめの情報を紹介しました。
Nゲージには、レールや車両がセットになったセットが発売され、それを購入すればその日からすぐに始められます。
そして、徐々に車両・レール・駅などを買い足していけば、Nゲージの無限の広がりを楽しむことができます。
ぜひ、今回の記事を参考にしていただき、Nゲージライフを心ゆくまでお楽しみください。
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
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